涼宮ハルヒコとその他もろもろ
※(作品自体をあまり知らないので設定が間違っている可能性があります。ご了承ください。)
 (今回は巷で流行の性転換ネタです。
  人物名は巷で扱われているものと同じですが、性格設定などは私のなかでいじくったものです。)
 (例によって少々キョン古です。しかし何故かキョン←古、古キョンっぽくなってしまいました。)
 (SOS団に古泉がやってくる話です。)

高校入学早々意味不明な行動に走り続ける涼宮ハルヒコ、あたしのクラスメイト。
そして彼に半というか完強制的に巻き込まれたあたし。
とそれから長門有希(ゆうき)、高校二年の朝比奈みつる先輩。
三人そろって涼宮の到着を待っていた。
しかし先輩までもひっぱりこんでくるとはどんな頭してるんだ。
それに何であたしがこんなとこにいるんだろうか、盛大にため息を吐く。
どうにもイヤな予感がする。

「みんなーおまたせーSOS団新メンバーだよ!」
ちなみにSOS団とは……実態は団員であるあたしにも正直わからない。 いつのまにか取り込まれていたのだ。
しかしだからわからないのではなく、おそらく涼宮の中でも決まってないんじゃないだろうか。
「初めまして、古泉一姫です」
そして新たなる被害者は女子だった。
「よろしくおねがいしますね」
人当たりのよさそうな笑顔の美人だ可哀想に。
朝比奈先輩のときは、ショタ顔だのどじっ子だの言っていたが今度は本格的にやばいんじゃなかろうか。
古泉一姫と名乗った彼女は、そのなんというか、ないすばでだった。

「ふっふっふ、これで謎の転校生も揃ったな」
「なんだよそれ……」
「だって、五月に転入してきたんだよ? これはもう謎の転校生っきゃない! すばらしい即戦力だ!」
涼宮曰く謎の転校生は完全に困り顔だ。あたりまえである。
しかしそれでも微笑んでいるのがなんとも健気だ。
「うーん僕では涼宮くんの望むような謎を提供できないかもしれません」
「僕っ娘!」
意味不明!

「え、あの何かいけなかったでしょうか……」
「いえ!まったく問題ない! キョン子聞いた? 僕っ娘だよ!」
「もういい加減にしなよ困ってるじゃない、えーと」
「ああ、僕のことはいっちゃんでいいですよ」
そこはかとなく空気が凍った。独特のセンスの持ち主らしい。

「そう、じゃあ、いっちゃん」
すげえ! あの涼宮がなんかたじろいでる!
「えへん、とにかく、これで貧乳巨乳両者揃った!」
「きょ……」
哀れないっちゃんは顔を真っ赤にしている。
彼女はそのまま俯いてしまった。

確かにたいそうなものをお持ちだ。ってあれ? この子が巨、なら貧、の方は……。
「ちょっと涼宮! 俺が貧乳って言いたいわけ?」
「そうだよ、わかってるならいいじゃないか」
「あのなあ!」
「お二人とも……」
古泉さんが控えめに止めに入る。

そこでふと我に返って今度は恥ずかしくなる。
自分のこと「俺」って言うの高校に入るとき頑張ってなおしたのに。
「……あの、お茶が入りましたよぅ」
我が団の健気一号朝比奈先輩が場の空気を和ませに現れる。一瞬彼が天使に見えたよ。
とりあえずこのことはお茶に流して有耶無耶にしてしまうに限る。
黙々と一人読書をしていた長門くんもお菓子を頬張りはじめた。

「あ、有希全部一人で食べるなよ! わらび餅は俺のだから!」
涼宮も行ってしまった。ああ嵐が通り過ぎた気分だ。
「古泉さんあたしたちも食べましょ。早くしないとなくなっちゃう」
古泉さんはくすくす笑ってこちらを見据えて言った。
「ふふ、あなた可愛い人ですね」
「はあ?」

あたしの素っ頓狂な声に驚いて涼宮たちが振り向いた。
「いえ、別に大したことではありませんよ」
古泉さんが無敵に違いないスマイルでそう返すと、涼宮たちは目の前のお菓子の群れにしか興味がないといった様子で各自の取り分を確保する乱闘を再開した。
まあもちろんそれはかなり一方的なものだったが。
「あ、みたらし団子」
「ん?いっちゃん食べる?」
古泉さんはぱたぱたとおやつ山の方へ走っていった。

よくよく考えるとさっきのは女の子特有の「あ、この子自分より劣ってるわ。かわいーって言ってやりましょ」だったのじゃないか。
それはそれでかなりむかつくが。
しかしそうすると最初にちょっとアレな方向に思ったのが恥ずかしくなってきた。
「あれ、食べないんですか」
「いーんだよいっちゃん。ほっとこ」
とか言いながらふがしを開ける涼宮。

「あ! それあたしんだからね!」
「早く来ないキョン子が悪い!」
「お、お二人とも……」
「いっちゃんは下がってなさい、これは漢の戦いだ」
「ちょっと、あたし男じゃない!」
「喧嘩はやめてくださいぃー」
「ユニーク」
……結局明確な活動目的を知らぬまま今日も当団は活動を終了するのであった。
もしかしてだらだら遊ぶためにあるんじゃないの?