きょんとでれつんふるいずみ
※(作品自体をあまり知らないので設定が間違っている可能性があります。ご了承ください。)
 (タイトルは音の感じでつけたので、古泉の読み方はわかります。)
 (古泉がキョンに冷たくする話です。)

放課後の部室。
なぜか野郎二人で取り残され、おまけに無言でオセロ中。
「うーん、なるほど……」
なるほどと言いつつ絶対、戦況を理解していない間抜けな対戦者は相変わらずの笑顔だ。
「では」
先ほど無言で、と言ったがそれは俺に限ったことである。
またも見当違いなところに駒を置いた古泉は、俺の手によって引っ繰り返されゆく駒を茫然と見ていた。

「やっぱりあなたは優しいですね」
台詞まで見当違い。
「だってちゃんと付き合ってくれるでしょう」
まあ確かに相手がこれだけ弱いとやりがいは無い。
「そういうの好きですよ」
好き、という言葉に過剰反応してしまう。悶々。

「大丈夫ですか?」
「あ? ってお前顔が近い!」
「あはは、すみません」
つくづく綺麗な顔をしているなと思う。
鼓動がいやに高鳴って、むしろ自分でいやになる。
「古泉」
「はい?」
「好きだ」
あはは、あはは。笑っているのはどっちでしょう。

ここ数日、古泉のことを考え続けていた。
超能力とか、閉鎖空間とか、そういう方面で。
その結論がどうして今こういう形でまとまるのかは不明だ。
「あはは」
「本気だ」

古泉は口元に手をやって、目を細めた。
「今の話を統合するに、あなたは勘違いしてらっしゃいます」
反論しようとすると遮られた。
「客観的分析です」
「お前がどう受け取ろうが俺は本気だ」
ここでふたりいっぺんにため息がでた。

「では僕の主観も、というかお返事です」
冷たい目をしているな、と思う。
「あなたの行動が理解できません。はっきり言って不快です。気持ち悪いです」
がーん、と思った。
ここでふたりいっぺんに帰り支度をはじめた。