破壊者と苺
※(破壊者が高級苺で喜ぶという妄想の話です。)

ハルモニア神聖国の新人神官将のお宅の日常レポート!
あの破壊者さんというのは謎の多い集団ですからね、みなさんさぞかし期待を……。
あ、親玉のルックさんがうれしそうに帰宅しました。
その右手にはあの有名な「真風北いちご」のロゴが入った紙袋が。
そう、皆さんご存知、老舗苺ブランドです。
破壊者の子分達が群がってきました。
といっても三人ですね、友達いないんですね。

さあて、日頃ルック母さんが厳しいせいで贅沢ができないのでしょう子分達は大喜びの様子です。
ブランド苺はなるべく高い位置において、晩ご飯を食べはじめましたね。
みんな仲良しさんです。おや、しかしみんなの視線は冷蔵庫の上。
お、眉毛の太い軍師が何かひらめいたようです。あれ、彼名前なんだったですかね。
あ、お……おお、苺をご飯に乗せようとしていますね。
ああっとここで全員から阻止された!
しかし戦闘要員でないからか、あっというまに敗北です。

その後はみんな和やかに食べていますね。
おや、金髪の黒服の、ユーバーがボディービルダーのようなポーズをとっています。
筋力自慢でしょうか、謎の不気味魔女セラも立ち上がってポーズをとります。
と、ここでルックにたしなめられました。
二人とも席に着きます。

食べてますね。……普通に食べてますね。
……。
食べてます。……。

おっと、食事が終わったようです。
セラとユーバーはまだ筋力談議ですね。
さて、長身のユーバーが苺をおろしました、あ、あけましたあけました。
あけましたおめでとう!謹賀新年!
……さむいですか。

あ、全員に等しく苺を分配し終えたみたいですね。
いいですねー手のひらの半分もありますよあの苺。
大きくてうまい!最高ですねー。
あれれ、ユーバーはまだ力自慢です。
なんですかね、林檎だってつぶせるといわんばかりに、手をグーパーしてますね。
ユーバーがグーパーです。
ユーバーがグーパー、しつこいですかね。

甘そうですね、おいしそあああぁあ!
ユーバー、苺を握り潰しました!
なんということでしょう。
みんなすごくいやな笑いしてますね。
ユーバー意地汚く手を舐めています。
みんなせせら笑ってますねー。


「あれ、ジャックなにしてんのー?」
「脳内破壊者中継……」
「え?」
「今、いいところだから……」


「ふえっひゅ!」
「うー、全員で花粉症になったかな。アルベルトはコートで防げそうだけど」
「……そのコートにハナミズがつくのが唯一の問題点でしょうか」
「花粉症だと? 俺さまはそんなのにはかからん! うぎゃあ目がかゆい!」
「かはは! 花粉どもめ凍らせてくれる!」
「セ、セラ! わわぁあ!」
実情も妄想も、そう変わらなかったりするといいな。
ともあれこうして破壊者の氷像ができ、グラスランドを襲った悲劇の戦争は幕を閉じたのでした。
おしまい。

「オチテナイヨ!」